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Uterine cancer screening /
HPV vaccine
子宮がん検診・HPVワクチン

Uterine cancer screening / HPV test

HPV検査併用の子宮がん検診をお勧めします

【画像】子宮がん検診・HPV検査

当院ではHPV(ヒトパピローマウイルス)がいるかどうかの検査と子宮がん検診を同時に行うことをお勧めしています。
HPVは150種類以上あるとされますが、そのうち子宮頸がんなどになるハイリスクHPVは14種類程度あります。それらハイリスクHPVの感染の有無をみる検査と子宮がん検診である子宮頸部細胞診を同時に行うことによって、子宮がん検診のみの場合よりもより精度を上げてリスクを評価できるようになるとされています。
例えば従来は子宮がん検診を受けて異常なければ、また1年後に受けるということが多かったのですが、HPV検査を併用することにより、HPVが陰性で子宮がん検診も異常なければ次回検査を受けるのは3年後でも良いとされています。

米国やドイツなどの先進国ではこのHPV併用検診がすでに行われており、異常がない方の検診間隔は3~5年になっています。
HPV併用子宮がん検診のメリットは、両方とも異常がない方は受診間隔をあけることもできるので受診の手間、検査費用が減りますし、何よりも安心感が高いと思います。子宮がん検診に異常がなかったとしてもHPV陽性であった場合には注意が必要ですので、そのような方にとっては定期受診しなければいけないという動機付けが強くなると思います。
ただ子宮頸がん検診は3年間空けて良いと言っても、1年に1度程度は超音波でも子宮、卵巣の検診を受けることをお勧めします。もちろん心配な方は、1、2年毎に子宮頸がん検診を受けても悪いことは何もありません。

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検査結果 今後の方針
子宮頸がん検診 HPV検査
異常なし 陰性(−) 3年後の検診受診
異常なし 陽性(+) 1年後に再検査
ASC-US(境界域) 陰性(−) 1年後に再検査
ASC-US(境界域) 陽性(+) コルポ診等による精密検査
要精密 結果問わず コルポ診等による精密検査

引用:日本産婦人科医会ホームページ(https://www.jaog.or.jp/

Fee

子宮頸がん検診(子宮頸部細胞診検査)

子宮頸がん検診(子宮頸部細胞診検査) 3,850円(税込)

腟鏡と呼ばれる器具を腟内に挿入して子宮頸部・腟部を確認して、専用のブラシで細胞をこすり取ります。当院では液状検体細胞診(LBC法)で子宮頸がん検診を行っています。LBC法は、従来のスライドグラスに塗抹する方法よりも不適正となる率が低く、のちに追加でHPV検査が必要になった際にも、追加で検体採取をする必要がないなどのメリットがあります。

少なくとも2年に1回は受けて頂くことをお勧めします。

  • 豊田市の公費券がある場合には、自己負担額は2,000円となります。
  • 子宮頸部異形成などで経過観察中の方は保険適用となり、自己負担額は3割となります。
  • 性交渉の経験のない方は、当院では子宮頸がん検診はお勧めしておりません。

オプション検査

経腟超音波検査

経腟超音波検査 3,300円(税込)

棒状の装置を腟内に入れて超音波で子宮や卵巣を画像でみる検査になります。子宮筋腫や子宮体癌、卵巣腫瘍などの有無を確認する検査です。
リラックスしていただければそれほど痛みはございません。
1年に1回程度受けて頂くことをお勧めしております。

  • 性交渉の経験のない方は、何も症状がない場合にはお勧めしておりません。
    どうしても必要がある場合には、腹部からの超音波か、肛門から挿入して検査を行います。

HPV検査

HPV検査 5,500円(税込)

子宮頸がんの原因であるHPV(ヒトパピローマウイルス)に感染しているかどうかを確認する検査になります。子宮頸部細胞診検査と同じ検体で検査できます。
陽性の場合は毎年子宮頸部細胞診を受けた方がよいでしょう。陰性の場合には、2~3年に1回の子宮頸部細胞診でも問題ないとされています。

子宮体癌検査

子宮体癌検査 2,540円(税込)

子宮の内腔に細胞と採取する器具を挿入して検査を行います。閉経後の方などは痛みが強かったり、器具の挿入自体が困難なこともあります。子宮体癌検査の前に経腟超音波検査にて子宮体癌の可能性の有無を確認することをお勧めしております。経腟超音波検査にて内膜の厚み等に問題なければ、子宮体癌検査を行う必要性は極めて低くなります。

HPV vaccine

当院では公費助成による2価、4価のHPVワクチン接種は令和5年4月以降に可能となる予定です。

ワクチンの積極勧奨が再開されました!

令和4年4月から9年ぶりに、厚生労働省による子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)の積極勧奨が再開されました。ワクチン接種部位の痛みや発赤だけでなく、失神や動悸が起きたり、手足が動かしにくいといった症状が遅れて出現したりしましたが、WHOはこれらの症状はワクチンの成分による影響ではなく、痛みに対する反応であり、ワクチン接種を勧めることを変えるような副作用はみられないとしています。副作用が心配なのは十分理解できますが、HPV感染を防ぐことにより子宮頸がんを予防できるというメリットは、大変大きいメリットと考えます。がんを予防できるワクチンは他にB型肝炎ワクチンくらいしかありません。

9価ワクチンのシルガードも公費助成の対象となりました

現在ワクチンには以下のように3種類のワクチンがあります。子宮頸がんリスクの高い2種類のHPVに効果がある2価ワクチン(サーバリックス)、2価ワクチンに加えてコンジローマの原因になるウイルス2種にも効果がある4価ワクチン(ガーダシル)、4価ワクチンに加えてさらに子宮頸がんリスクの高い5種類のHPVに対する効果が追加された9価ワクチン(シルガード)があります。米国では実は2016年以降は9価ワクチンしか使用されていません。なお心配な副作用に関してですが、9価ワクチンの副作用が多いかと言えばそうではなく、4価ワクチンと同程度であったと報告されています。

なお、9価ワクチン(シルガード9)も2023月年から公費助成の対象とりました。
14歳までの方は2回接種でも、3回接種と同等の効果があるとされています。
15歳以上の方、平成9年(26歳)~平成17年生まれ(18歳)の方は3回接種となります。

接種を希望される場合は、事前にお電話にて連絡、予約をお願いします。
当日は、予防接種券・母子健康手帳・健康保険証を持参してください。

9価HPVワクチンの効果

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関与する
HPV型
9価HPVワクチン
(1万人年)
4価HPVワクチン
(1万人年)
4価ワクチンと
比較して
減少する効果
子宮頸部
(中等度・高度異形成、
上皮内腺がん)
及び外陰・膣
(上皮内病変)
6、11、16、18 0.5(人) 0.5(人) 同等の減少効果あり
31、33、45、52、58 0.5(人) 19.0(人) 97.4%減少
子宮頸部
細胞診異常
6、11、16、18 37.4(人) 50.4(人) 同等の減少効果あり
31、33、45、52、58 19.6(人) 277.2(人) 92.9%減少

引用:日本産婦人科学会HP(https://www.jsog.or.jp/

2価・4価・9価ワクチンについて

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サーバリックス(2価) ガータシル(4価) シルガード9(9価)
製造販売元 グラクソ・スミスクライン MSD MSD
予防できる
HPV型
16、18 6、11、16、18 6、11、16、18、31、33、45、52、58
予防できる
疾患
  • 子宮頸がんと前駆病変
  • 子宮頸がんと前駆病変
  • 外陰上皮内腫瘍と膣上皮内腫瘍
  • 肛門がんと前駆病変
  • 尖圭コンジローマ
  • 子宮頸がんと前駆病変
  • 外陰上皮内腫瘍と膣上皮内腫瘍
  • 尖圭コンジローマ
投与方法・
投与間隔
筋肉注射(0/1/6ヶ月目) 筋肉注射(0/2/6ヶ月目) 筋肉注射(0/2/6ヶ月目)
摂取対象者 10歳以上の女性 9歳以上の女性 9歳以上の女性
公費助成 小学校6年生〜高校1年生相当の女子
(対象者のみ公費助成を受けられるキャッチアップ接種は
H9年度からH17年度生まれが対象)
定期接種(2023年4月~)
発売年 2009年 2011年 2021年
料金(税込) 当院取り扱いなし 当院取り扱いなし 1回 28,000円(自費)
対象の方は全額公費助成

Various vaccines

帯状疱疹ワクチン

帯状疱疹とは、体内に潜む水痘/帯状疱疹ウイルスが、加齢やストレスなどで免疫力が低下した際に、活動的になり身体の一部に発疹、神経痛を発症するものです。
強い痛みが長く続くことがあるやっかいな病気です。

日本人の90%以上は体内にウイルスが潜伏していて、80歳までに約3人に1人の割合で発症すると言われています。

帯状疱疹の発症リスクが高くなる50歳以上からワクチンが、公費助成により接種できるようになりました。

帯状疱疹にかかったことがある方も有効です。

予防接種券などは必要ありませんので、事前に電話で予約の上、お越しください。

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従来型ワクチン
生ワクチン
新型ワクチン
「シングリックス」
不活化ワクチン
発症予防 50%程度 97%程度
接種回数 1回 2回
持続期間 5年程度 9年以上(更新中)
当院接種費用 7,500円(税込) 22,000円(税込)
助成金額 4,000円/回 10,000円/回
助成回数 上限1回 上限2回

風疹抗体検査、麻疹・風疹ワクチン

豊田市に住民登録がある方で、

  1. 妊娠を希望する女性
  2. 妊娠を希望する女性の配偶者
  3. 30~50歳未満の男性

のいずれかに該当する方は全額公費負担で風疹抗体検査を受けることができます。

ただし、以下の方を除きます。

  • 明らかに風疹の予防接種歴がある方
  • 検査で確定診断を受けた風疹の既往歴がある方
  • 定期予防接種対象者(昭和37年4月2日~昭和54年4月1日生まれの男性)

過去に検査している場合も助成の対象外です。

当院のワクチンの種類 麻しん風しん混合ワクチン
(MRワクチン)
当院接種費用 8,500円(税込)
ご本人負担は助成金額を引いた3,500円になります。
助成金額 5,000円

女性は接種後、2か月の避妊が必要になります。