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Uterine Cancer 子宮がん検診

Uterine cancer screening / HPV test

当院では公費助成による子宮がん検診は令和5年4月以降に可能となる予定です。

HPV検査併用の子宮がん検診をお勧めします

【画像】子宮がん検診・HPV検査

当院ではHPV(ヒトパピローマウイルス)がいるかどうかの検査と子宮がん検診を同時に行うことをお勧めしています。
HPVは150種類以上あるとされますが、そのうち子宮頸がんなどになるハイリスクHPVは14種類程度あります。それらハイリスクHPVの感染の有無をみる検査と子宮がん検診である子宮頸部細胞診を同時に行うことによって、子宮がん検診のみの場合よりもより精度を上げてリスクを評価できるようになるとされています。
例えば従来は子宮がん検診を受けて異常なければ、また1年後に受けるということが多かったのですが、HPV検査を併用することにより、HPVが陰性で子宮がん検診も異常なければ次回検査を受けるのは3年後でも良いとされています。

米国やドイツなどの先進国ではこのHPV併用検診がすでに行われており、異常がない方の検診間隔は3~5年になっています。
HPV併用子宮がん検診のメリットは、両方とも異常がない方は受診間隔をあけることもできるので受診の手間、検査費用が減りますし、何よりも安心感が高いと思います。子宮がん検診に異常がなかったとしてもHPV陽性であった場合には注意が必要ですので、そのような方にとっては定期受診しなければいけないという動機付けが強くなると思います。
ただ子宮頸がん検診は3年間空けて良いと言っても、1年に1度程度は超音波でも子宮、卵巣の検診を受けることをお勧めします。もちろん心配な方は、1、2年毎に子宮頸がん検診を受けても悪いことは何もありません。

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検査結果 今後の方針
子宮頸がん検診 HPV検査
異常なし 陰性(−) 3年後の検診受診
異常なし 陽性(+) 1年後に再検査
ASC-US(境界域) 陰性(−) 1年後に再検査
ASC-US(境界域) 陽性(+) コルポ診等による精密検査
要精密 結果問わず コルポ診等による精密検査

引用:日本産婦人科医会ホームページ(https://www.jaog.or.jp/

HPV vaccine

当院では公費助成による2価、4価のHPVワクチン接種は令和5年4月以降に可能となる予定です。

ワクチンの積極勧奨が再開されました!

令和4年4月から9年ぶりに、厚生労働省による子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)の積極勧奨が再開されました。ワクチン接種部位の痛みや発赤だけでなく、失神や動悸が起きたり、手足が動かしにくいといった症状が遅れて出現したりしましたが、WHOはこれらの症状はワクチンの成分による影響ではなく、痛みに対する反応であり、ワクチン接種を勧めることを変えるような副作用はみられないとしています。副作用が心配なのは十分理解できますが、HPV感染を防ぐことにより子宮頸がんを予防できるというメリットは、大変大きいメリットと考えます。がんを予防できるワクチンは他にB型肝炎ワクチンくらいしかありません。

せっかく打つなら9価ワクチンも検討を

現在ワクチンには以下のように3種類のワクチンがあります。子宮頸がんリスクの高い2種類のHPVに効果がある2価ワクチン(サーバリックス)、2価ワクチンに加えてコンジローマの原因になるウイルス2種にも効果がある4価ワクチン(ガーダシル)、4価ワクチンに加えてさらに子宮頸がんリスクの高い5種類のHPVに対する効果が追加された9価ワクチン(ガーダシル9、シルガード9)があります。米国では実は2016年以降は9価ワクチンしか使用されていません。厚生労働省も、2価、4価ワクチンを打った後にさらに追加で9価ワクチンを打つことは有効性、安全性のデータが不足しており推奨しておりません。また、2価、4価ワクチンの3回接種完了前に途中で9価にワクチンに切り替えることも推奨されていません。
費用は高くなりますが、せっかく打つなら最初から9価ワクチンを打つのも長い目でみるとありなのではないかと思っています。なお心配な副作用に関してですが、9価ワクチンの副作用が多いかと言えばそうではなく、4価ワクチンと同程度であったと報告されています。
なお、公費助成は2価、4価ワクチンのみで9価ワクチンは全て自費になってしまいます。厚生労働省において9価ワクチンの公費助成は現在検討中のようです。HPVワクチンは性交渉開始前もしくは、開始後もできるだけ早い時期の接種が勧められておりますので、9価ワクチンの公費助成の認可を待つのも手ですが、あまり待ちすぎても良くないかもしれません。

9価HPVワクチンの効果

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関与する
HPV型
9価HPVワクチン
(1万人年)
4価HPVワクチン
(1万人年)
4価ワクチンと
比較して
減少する効果
子宮頸部
(中等度・高度異形成、
上皮内腺がん)
及び外陰・膣
(上皮内病変)
6,11,16,18 0.5(人) 0.5(人) 同等の減少効果あり
31、33、45、52、58 0.5(人) 19.0(人) 97.4%減少
子宮頸部
細胞診異常
6、11、16、18 37.4(人) 50.4(人) 同等の減少効果あり
31、33、45、52、58 19.6(人) 277.2(人) 92.9%減少

引用:日本産婦人科学会HP(https://www.jsog.or.jp/

2価・4価・9価ワクチンについて

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サーバリックス(2価) ガータシル(4価) シルガード9(9価)
製造販売元 グラクソ・スミスクライン MSD MSD
予防できる
HPV型
16、18 6、11、16、18 6、11、16、18、31、33、45、52、58
予防できる
疾患
  • 子宮頸がんと前駆病変
  • 子宮頸がんと前駆病変
  • 外陰上皮内腫瘍と膣上皮内腫瘍
  • 肛門がんと前駆病変
  • 尖圭コンジローマ
  • 子宮頸がんと前駆病変
  • 外陰上皮内腫瘍と膣上皮内腫瘍
  • 尖圭コンジローマ
投与方法・
投与間隔
筋肉注射(0/1/6ヶ月目) 筋肉注射(0/2/6ヶ月目) 筋肉注射(0/2/6ヶ月目)
摂取対象者 10歳以上の女性 9歳以上の女性 9歳以上の女性
公費助成 小学校6年生〜高校1年生相当の女子
(対象者のみ公費助成を受けられるキャッチアップ接種は
H9年度からH17年度生まれが対象)
任意接種
発売年 2009年 2011年 2021年
料金(税込) 取り扱いなし 取り扱いなし 1回 28,000円